ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年下第13回基本問題 問七解説

【問七】
問題文には「宿命」という言葉を必ず使いなさいとあります。
この問題文に書かれている条件を忘れないようにしましょう。
「宿命」とは「自分の力では避けることや、
変えることの出来ない運命のこと」を意味します。
それでは「宿かり」にとっての「宿命」とは何だったのでしょうか。
それは、36行目から37行目にあるように、
「自分がどれ程大きくなるにしてもそこには
いつも自分だけの大きさの貝がらがなければならぬ」ということです。
つまり、「宿かり」の「宿命」とは、
自分より大きな貝がらがなければ生きていくことができないということです。
自分がこれからどんなに大きくなっても、
常に自分より大きな生き物に頼らなくてはならないという事実を知り、
大きくなることに生きることの意味を見出していた「宿かり」は
これまで自分がやっていたことが無意味であったことに気づき、
そして「絶望」を感じるのです。
答え: 自分がどれ程大きくなるにしても、
いつも自分だけの大きさの貝がらがなければ
生きてゆくことができないことが宿かりの宿命であること。