中学受験専門プロ個別指導塾ノア

ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年下第14回基本問題 問七解説

【問七】
 

 
傍線➅「皮相的」とは
 
「物事の表面だけしか見ないこと」を意味します。
 
日本人のこのような性格を筆者は
 
どのように考えているのでしょうか。
 
自分たちの生活に合った建築を深く考えずに、
 
表面的なものに飛びついてしまう日本人の性格を
 
65行目「新しいもののすきな日本人」と表現しています。
 
問題文には「性格」に続く形でとありますので、
 
新しいもののすきな(性格)となります。
 
答え:新しいもののすきな(性格)
 
 

 
問題文にある「「屋根」を例にして」に注目します。
 
新しいもののすきな日本人は、
 
15行目から19行目に書かれている通り、
 
本来であれば雨が多いという日本の気候を考えると
 
水はけのよい傾斜のついた屋根の方が適しています。
 
しかし、59行目にある
 
「水平屋根をもつ「マッチ箱スタイル」」が
 
日本の建築にも多く取り入れられているのです。
 
この「マッチ箱スタイル』は67行目
 
「乾燥したヨーロッパ大陸中部や、アメリカ中西部」
 
で発達したものであり、
 
日本のような26行目から27行目「雨の多いモンスーン地帯」
 
には適していません。
 
このことについて、筆者は、68行目から69行目
 
「湿潤な地帯でも、「近代的」で、
 
かつ「美的」なものであろうか。」と述べています。
 
つまり、なぜ、雨の多い日本で気候に適していない、
 
雨の少ない地域で発達した「マッチ箱スタイル」を
 
取り入れたのだろうかと疑問を投げかけているのです。
 
そして、世界の一面をしか見ていない日本人は、
 
皮相的な考えで75行目「「マッチ箱スタイル」
 
をもって近代的美観とする」という理由で
 
取り入れていることがわかります。
 
これらのことを整理して、
 
「マッチ箱スタイル」がどういうものなのかを
 
中心に一文にまとめましょう。
 
 
答え: 雨の少ない地域の住宅で発達した水平屋根を持つ
 
マッチ箱スタイルを、近代的美観という皮相的な理由だけで、
 
気候のちがいも考えず、雨の多い日本建築に取り入れたこと。