ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年下第16回基本問題 問五解説
【問五】
問題文にある「筆者の経験をここで紹介している理由」
に注目します。
内戦状態の中で、子どもたちは、
平和な状態であれば当たり前のように手に入っていた
ジュースやコーラが飲めなくなります。
しかし、それを飲みたいと思う日本の子どもならば
当たり前の欲求を満たそうとすると、
だまされて地雷により命を落としてしまうことでしょう。
つまり、ジュースを飲みたいたいという
素直な思いから地雷に手を伸ばしてしまっても、
それは子どもたちの責任ではないのです。
このような思いから筆者は自らの戦争体験を語ります。
35行目以降を読み進めていくと、
「戦争中、私は、きれいな、巾が五センチくらいの、
長い銀紙を道でひろった。」とあり、
筆者が子供の頃に、
この女の子と同じような体験をしていたことがわかります。
その体験を通じて筆者は、時代が変わっても、子どもたちは、
きれいな物、心をひきつけるものであれば、
手を伸ばすのは当たり前ではないかという思いを抱いているのです。
このことから、イの選択肢が適切であることがわかります。
ア ×
「戦争の残酷さ」について語るために
筆者は自身の経験を紹介したのではありません。
ウ ×
確かに「戦争の犠牲になるのは子どもたち」ではありますが、
この部分を強調したくて筆者は自身の経験を紹介したのではありません。
エ ×
筆者は今と昔の戦争の共通点を示すために、
自身の経験を紹介したのではありません。
答え: イ