中学受験専門プロ個別指導塾ノア

ノア式予習シリーズ学習法 5年理科 エルニーニョ現象とラニーニャ現象 その1

中学受験生のみなさん、こんにちは。
 
今回は、エルニーニョ現象とラニーニャ現象について解説していきたいと思います。
 
ここでは、エルニーニョ現象とラニーニャ現象が起こっていない平常時の状態について見ていきましょう。

エルニーニョ現象とは、太平洋の赤道近くの中部から南アメリカにあるペルー沿岸にかけての
 
広範囲で海面水温が平年と比べて高くなり、その状態が1年ほど続く現象のことをいいます。
 
これとは反対に、同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続くことをラニーニャ現象といいます。
 
平常時では、太平洋の赤道近くで、東寄りの風である貿易風が常にふいています。
 
このため、海面付近の暖かい海水は太平洋の西側にふきよせられています。
 
西側のインドネシア近くの海では海面下数百mあたりまであたたかい海水がたまっていき、
 
東側の南米沖ではこの東風と地球の自転によって、深いところから冷たい海水が海面近くまでに上昇してきます。
 
この海水は栄養分が豊かなものとなっています。
 
そのため、ペルー近くの南米沖はアンチョビ(カタクチイワシ)の漁場となっています。
 
海面の水温は赤道付近の西側において高くなり、東側において低くなります。
 
海水面の高い太平洋の西側では、積乱雲がさかんに発生し、雨を降らせます。
 
次回は、エルニーニョ現象について解説します。