ノア式予習シリーズ学習法 6年国語 6年上第1回基本問題 問五解説

【問五】
傍線④「日本人が自然とつきあう独特の知恵として、
戦前まで利用されてきた『里山』を
まず取り上げるべきだろう。」とあります。
なぜ、筆者は直前の段落までに書かれていた
「環境破壊」という問題に対して、
『里山』という具体例を挙げたのかを考えます。
文章を読み進めていくと、21行目から23行目に
「里山とは、農家や田畑に囲まれた雑木林のことである。
雑木林から様々なものが得られる。」とあります。
だから、24行目から25行目にあるように
「江戸時代から農家の人たちが「手入れ」を続けてきた。」のです。
そして、「手入れ」がどのようなことをもたらすのかが
27行目から37行目に書かれています。
31行目から32行目には「里山では、木の成長に合わせて手を入れることで、
林が本来そこでの自然林である照葉樹林になっていることを防いでいる。」
とあり、だからこそ、
37行目「手入れのおかげでこのような生態系が保たれる。」のです。
つまり、人間が自然を手入れすることで、生態系も保たれるのです。
以上のことから、自然と関わる(つきあう)知恵として
「手入れ」について説明しているウが適切であることがわかります。
ア ×
選択肢にある「研究する」について、本文では書かれていません。
イ ×
選択肢にある「手入れとコントロールの優劣を明確になる」
ことではなく、筆者は手入れの重要性の述べるため、
『里山』という具体例を挙げています。
エ ×
この選択肢は「手入れ」について
まったく触れていませんので適切ではありません。
答え: ウ