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ノア式予習シリーズ学習法 6年国語 6年上第3回基本問題 問四解説

【問四】
 
傍線④「僕はそれどころじゃなかった。」とあります。
 
これは、42行目から44行目「「お、イチョウを見てたのか。
 
すげえ色づいてるな。真っ黄色じゃないか。」
 
とはしゃいだ声で真悟君が言うことに対して、
 
「僕」の気持ちはのんびりイチョウなど見ている気分ではないのです。
 
その理由は、36行目から38行目
 
「このクラスで僕に話かけてくるやつなんていない。
 
そう思ってイチョウの葉の黄金色を見つめていると」とあります。
 
この表現からもわかるように、
 
「僕」はクラスで誰からも相手にされない存在なのです。
 
そして、73行目から74行目「あそこ(トリプレア)で
 
真悟君の評価がガタ落ちなんだよ。僕と話したりするからさ」とあります。
 
つまり、クラスの誰からも相手にされない「僕」と話していると、
 
真悟君の評価まで落ちてしまうということです。
 
16行目から19行目には「いつだって聞き耳をそばだてて、
 
自分がクラスの連中の話題に上がってないか気にしてしまう。
 
・・・びくびくしてしまう。」とあり、
 
「僕」は「真悟君」から声をかけられたことによって、
 
周囲からどのような眼で自分たちが見られているのかを
 
気にしていることがわかります。
 
このことから、ウの選択肢が適切であることがわかります。
 
ア ×
 
「クラスの人気者の真悟」とありますが、
 
62行目から63行目には「いったい彼のどこが朴念仁だというんだ。」
 
とあります。
 
「朴念仁」とは「無口で不愛想な人のたとえ」ですから、
 
真悟君はクラスの人気者ではないことがわかります。
 
イ ×
 
「新たないやがらせ」とあります。
 
確かに「僕」はクラスで誰からも相手にされない存在ではありますが、
 
嫌がらせまでされてはいません。
 
エ ×
 
73行目から74行目「あそこで真悟君の評価がガタ落ちなんだよ。
 
僕と話したりしたからさ。」とあります。
 
つまり、「真悟君」は常日頃から「僕」に話しかけていることがわかります。
 
 
答え: ウ