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ノア式予習シリーズ学習法 6年国語 6年上第3回基本問題 問七解説

【問七】
 
傍線⑦「楓をかばった自分は、まちがいじゃないと強く確信した。」
 
とあります。
 
83行目から86行目「他人からの評価で自分の価値が決まるんじゃねえ。
 
自分の価値は自分で決めるんだよ。自分でなにを努力し、なにを勝ち取り、
 
なにを選択するのか、それで自分ってやつは決まるんだ。
 
他人から見た自分の姿で、自分ってやつを決定するなんて
 
あほくせえだろ?」という「真悟君」の言葉に対し、
 
「僕」は87行目「目から鱗が落ちたような気がした。」のです。
 
「目から鱗が落ちる」とは「あるきっかけで、迷いから覚めたり、
 
物事の本当の状態が分かったこと」を意味します。
 
さらに、「僕」は94行目から95行目
 
「明日からもっと胸を張って学校に行けそうな気がした。」とあります。
 
「真悟君」のこの言葉により「僕は」クラスで誰からも相手にされなくても、
 
自分で決めた「楓をかばう」という行為を自分に自信を持って
 
続けてよいと気づいたのです。
 
以上のことから、イの選択肢が適切であることがわかります。
 
ア ×
 
「真悟君」の言葉から、確信したのは自分自身の行動についてであり、
 
楓に対する気持ちではありません。
 
ウ ×
 
「楓をかばった」のは、「僕」の楓に対する行為からであり、
 
「正義のために行動した」という表現は大げさになります。
 
エ ×
 
96行目「自分の価値は自分で決める」とあるように、
 
認めるのは「僕」自分自身であり、
 
「真悟君が認めてくれたので」という表現は適切ではありません。
 
 
答え: イ