ノア式予習シリーズ学習法 6年国語 6年上第4回基本問題 問六解説

【問六】
「おじさん」が皿山を出ていった理由を、
「とうさん」は67行目から68行目
「ここに流れとる時間が、あいつには重たかったんだろう。」
と考えています。
74行目から76行目「わたしの中で、時間は、
古ぼけた厚い毛布のようなものになった。
それはとても重く湿っていて、
その布団をかけられたわたしは、
身動きがとれなくなっていた。」とありますので、
「わたし」にとって皿山は窮屈で不便な場所だと
いうことが読み取れます。
しかし、それに続く77行目から78行目には
「だからって、なにもかも捨てんでもよか。
ここはおじさんの生まれたとこやのに。」とあります。
この「だからといって」は逆接の表現であり、
「わたし」の心情を強調させている表現です。
「わたし」は生まれ育った故郷を
捨てることとはないという思いが読み取れます。
答え: 皿山の伝統を重く窮屈に感じながらも
自分が生まれ育った故郷であるこの場所を捨てることはないという思い。