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ノア式予習シリーズ学習法 6年国語 6年上第6回基本問題 問六解説

【問六】
 
傍線⑦「その破片をぜんぶ出してみせ」とあります。
 
なぜチェトリ君は、持って帰ってきたところで
 
何の役にも立たない89行目「ころんで三本割ってしまった」
 
ビールの破片を持ち帰ったのでしょうか。
 
もし、このビールの破片がなければ、
 
実際には七本しか買わずに三本分のお金をごまかしたと
 
思われても不思議ではありません。
 
しかし、チェトリ君はそんなことをするはずがありません。
 
本当に割ってしまったことを知ってもらって、
 
許してもらおうと思ったのです。
 
このことから、ウの選択肢が適切であることがわかります。
 
ア ×
 
イ ×
 
ア「いかにビールが重かったかを知ってもらいたかったから。」、
 
イ「ビールを買ってくる苦労をわかってほしかったから。」とあります。
 
つまり、この二つの選択肢は同じ内容であり、
 
適切ではないことがわかります。
 
エ △
 
正解であるウの選択肢にとても類似した内容ですが、
 
「誠意を示せば、ビールを割ってしまったことを
 
許してもらえるだろうと思った」とあり、
 
この選択肢には、割れてしまった三本分のビールを
 
ごまかしていないというチェトリ君の思いが書かれていません。
 
また、ウの文末「許してもらいたかったから。」と
 
エの文末「許してもらえるだろうと思ったから。」
 
を比べ、純朴で真面目なチェトリ君の人柄を考えると
 
「もらえるだろう。」という希望的な考えよりも
 
「もらいたかった。」という切実な思いが適切です。
 
 
答え: ウ