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ノア式予習シリーズ学習法 6年国語 6年上第6回基本問題 問七解説

【問七】
 
傍線⑧「あんなに深く、いろいろ反省したこともない」
 
という言葉から、
 
筆者が反省した点は一つではないことがわかります。
 
まず、79行目「歯ぎしりするほど後悔した。」とあります。
 
筆者は、77行目から78行目「「それだけの金を持ったのだから、
 
逃げたのだろう」というのである。」という村人の言葉から、
 
日本にいるときと同じ感覚で、
 
チェトリ君の一生を狂わせるかもしれない大金を
 
渡してしまったことを後悔しています。
 
しかし、87行目から88行目「泥まみれでヨレヨレの格好であった。
 
三本しかチャリコットにビールがなかったので、
 
山を四つも越した別の峠まで行ったという。」とあるように、
 
チェトリ君は筆者との約束を守るために大変な苦労をします。
 
そんなチェトリ君を一時とはいえ「お金を持って逃げた」と疑い、
 
彼との信頼関係を裏切りかけたことを反省しています。
 
 
答え: 日本の感覚で、ネパールの子どもにとっては
 
信じられないような大金を渡してしまい、
 
チェトリ君の一生を狂わせかねなかったこと。
 
 
一時ではあるが、村人や先生の言うとおり、
 
チェトリ君がお金を持って逃げたと信じてしまい、
 
彼との信頼関係を裏切りかけたこと。