ノア式予習シリーズ学習法 6年社会下 難関校対策 第6回 文章を読み解く問題⑴ 練習問題1 解説その10

問10にいきましょう。
下線⑦が何であるかを確認しなくても解けてしまう問題です。
「杉田玄白」とありますから、もう、即答ですね。
「漢字で」答えますので、漢字のミスだけ注意してください。
正解は『解体新書(かいたいしんしょ)』ですね。
問題に、『解体新書』のもとになったオランダの人体解剖書の題名が
出ていますね(『ターヘルアナトミア』)。
たまにこちらを聞いてくることもあります。
ところで…
江戸時代、オランダからもたらされた西洋の学問が発達しました。
これを…?
はい、蘭学(らんがく)といいましたね。
蘭学は、徳川吉宗がキリスト教に関係がない漢訳洋書、つまり、漢文に
翻訳された西洋の本の輸入を認めたことによって発展しました。
そのなかで、『解体新書』は本格的に学問としての蘭学が始まる
きっかけとなった書物です。
辞書もなく、通訳の手助けも借りられず、暗号解読に近い方法で
翻訳作業を進めていったそうです。
『蘭学事始(らんがくことはじめ)』という書物に翻訳作業の苦労が
書かれています。