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ノア式予習シリーズ学習法 6年国語 6年上第8回基本問題 問六1解説

【問六】
 

 
傍線⑥「中は、カラッポだった。」とあります。
 
まず、鞄の中身は何だったのか、そして、その鞄を玲香が
 
いつも持ち歩いている理由はなぜなのかについて整理していきます。
 
鞄の中身については、69行目から71行目「この鞄の中には、
 
私の子どもじみたわがままや、愚かな優越感が、
 
いっぱいいっぱいはいっているの。自分への反省と、
 
姉への罪ほろぼしのために、わたしはずっと持ち続けたわ」
 
と簡潔にまとめられています。
 
そして、いつも持ち歩いている理由は、
 
姉に対する「子どもじみたわがままや、愚かな優越感」を
 
満たすための自分の行動とその結果を罪と意識し、
 
「自分への反省と姉への罪ほろぼし」のためでした。
 
しかし、その中身が「カラッポだった。」ということは、
 
玲香は十分に反省し、
 
姉への罪ほろぼしも果たし終えたということになります。
 
また、74行目に「だけど、解放されても許されるかな、と思ったの」とあり、
 
その言葉通り、許されていたことがここからもわかります。
 
 
答え: 玲香が、自分の過ちに気づき、重い鞄を持ち続けていることで、
 
深く反省し、姉への罪ほろぼしを十分に果たしたから。