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ノア式予習シリーズ学習法 6年国語 6年上第8回基本問題 問七解説

【問七】
 
「暗示」とは「 物事を明確には示さず、
 
手がかりを与えてそれとなく知らせること」という意味です。
 
「うす灯」という名前から、
 
作者はどのようなメッセージを読者に伝えたかったのか考えます。
 
玲香は、70行目から71行目「自分への反省と、姉への罪ほろぼしのために」
 
重い鞄を持ち続けていました。
 
そして、74行目「もう解放されるかな」と思い、
 
「うす灯」のいう名前の骨董屋に売りに行きます。
 
すると、店の主人は84行目「お嬢ちゃんには、こんな物、もういらないだろうよ」
 
と鞄のファスナーを一気に開くと
 
87行目から89行目「中は。カラッポだった。」のです。
 
これは、玲香が「自分への反省と、罪ほろぼし」から
 
解放されたことを意味しています。
 
それに、75行目「もう一度、やさしい人間になれるかなって」
 
という願いもきっとかなうことでしょう。
 
しかし、「うす灯」です。明るい灯ではありません。
 
かすかに感じられるうっすらと灯る明るさです。
 
この骨董屋は、人々の苦しみや悲しみ、つらい悩みや思いを引き取り、
 
ささやかな夢や希望が抱けるように
 
ほんのりと足元を照らすような灯をわけてくれるのです。
 
 
答え: 人間は、たとえ今心に苦しみや悲しみを持っていても、
 
いずれは解放され、ささやかな夢や希望を抱いて生きていくことができるということ。