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ノア式予習シリーズ学習法 6年国語 6年上第10回基本問題 問二解説

【問二】
 

 
傍線②「穀物や野菜は不浄だなどという不合理な考え」とあります。
 
「合理」とは「理屈に合っていること」を意味します。
 
これを「不」と打ち消していることから、
 
イ「理屈に合わないこと」だということがわかります。
 
答え: イ
 

 
傍線②「穀物や野菜は不浄だなどという不合理な考え」、
 
つまり、筆者は「穀物や野菜は不浄だなどというのは理屈に合っていない」
 
と考えているのです。
 
この考えがどこで改まっているのか、
 
4段落と5段落の内容を整理していきます。
 
すると、雨が降らないサバンナでは、
 
23行目から24行目「農耕に依存する生活を始めたら最後、
 
たちまち干ばつになやまされることになる。」とあります。
 
そのため、25行目「土から生えるものは不浄だ」
 
という教えで農業を遠ざけるのです。
 
そして、これが農耕に依存できないマサイ族の28行目「生活の知恵」なのです。
 
つまり、穀物や野菜を不浄だと考えるのは不合理ではなく、
 
「生活の知恵」であり、合理的な考え方であると筆者は考え直しています。
 
このことから、アの選択肢が適切であることがわかります。
 
イ ×
 
「「穀物や野菜は不浄だ」という考えは一般的に正論なのだから」
 
とありますが、これは、一般的には正論ではありません。
 
ウ ×
 
「合理かどうかは問題ではない」とは、本文中どこにも書かれていません。
 
エ ×
 
22行目から24行目「そんな土地で農業に依存する生活を始めたら最後、
 
たちまち干ばつに悩まされることになる」とあるように、
 
マサイの人々は自分たちから
 
「たいへんな労働力を要する農業を遠ざけた」のではありません。
 
 
答え: ア