ノア式予習シリーズ学習法 6年国語 6年上第13回基本問題 問八解説
【問八】
傍線⑦「もはや子供とは呼べないもうひとりの私」とあります。
「もうひとりの私」という表現から、
筆者には「子供」の部分と精神的成長を遂げた
「もうひとりの私」という
二つの「私」が内在していることがわかります。
この二つの部分がどこに書かれているのかを
しっかりととらえることが大切です。
「子供」の部分とは、75行目から77行目に書かれている
「日本非難の矢面に立たないですんだことに」
安堵した「私」です。
自分の立場を優先させて考えてしまう点で
「子供」と言えるでしょう。
それに対して、「もはや子供と呼べないもうひとりの私」とは、
79行目から81行目に「国際関係の複雑なからみ合いを解明していく仕事を、
そして平和の追求にかかわる仕事を夢見ていた。」と書かれているように、
世界を視野に他者の立場で物事を考える仕事を夢見ている、
これまでの筆者とは違った
「もはや子供とは呼べないもうひとりの私」のことなのです。
答え: 日本非難の矢面に立たないですんだことにほっとする、
自分の気持ちや立場を優先する子供の私が確かにいた。
しかし、一方、国際関係の複雑なからみ合いを解明し、
平和の追求にかかわる仕事を夢見るもうひとりの私を
自分の中に発見した。そこに自分自身の精神的成長を感じたのだ。