ノア式予習シリーズ学習法 6年国語 6年上第17回基本問題 問六解説
【問六】
傍線⑥「少年はきっと叔父の顔を見た」とあります。
「きっと」という表現は態度や顔つきが
急に厳しくなった様子を表します。
大六はこれまで、戦の場で御主君のために命懸けで働くという
武士の道を果たすため、
臆病者という汚名にも重助たちの辱めにも耐えてきました。
そんな大六に68行目「天下は泰平だ、戦などはないから安心するがいい」
という叔父の言葉をどうとらえたのでしょうか。
叔父に向けられた傍線⑥のような厳しい表情から、
叔父を責める気持ちを読み取ることができます。
そして、70行目から71行目「大六の面目はどうなるのですか、
重助づれに土下座を」して謝った私の武士道はどうなるのですか」
と詰め寄った状況からもわかるように、
これまでの悔しさがよみがえったのです。
このことから、ウの選択肢が適切であることがわかります。
ア ×
エ ×
ア「安堵感につつまれた」、エ「残念に思った」とありますが、
「きっと」という表現から「安堵感」、
つまり、ほっとしたという様子や残念に思う様子は適切ではありません。
イ ×
「叔父にだまされた」とありますが、このような思いを大六が感じたのは
76行目「では叔父上は、初めから・・・。」とつぶやいた時であり、
この時点ではだまされたとは思っていません。
答え: ウ