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ノア式予習シリーズ学習法 6年国語 6年上第17回基本問題 問八解説

【問八】
 
傍線⑧「大六は唇を噛み、頭を垂れた」とあります。
 
この表現から何かに打ちのめされたような姿を想像できます。
 
62行目「こうして一年の月日が経った。」
 
から始まる場面の終わるところで、
 
大六は叔父である又十郎の会話を通じて、
 
何を学んだのでしょうか。

80行目から81行目

「さむらいには御奉公のほかにならぬ勘弁などということはないのだ。」

という又十郎の言葉を聞いた後に「大六は唇を噛み、頭を垂れた」のです。

また、86行目「武士には御奉公のほかに捨てるべき命はない」と語っているように、

又十郎のこのような考えは変わることがありません。

しかし、大六は「武士道」を口にしながら

私情へのこだわりを捨てきれずにいます。

つまり、又十郎の言葉により大六は「武士道」の「根本」が

わかっていなかったことを思い知らされます。

大六は自分の考えが浅はかだったことを痛感し、深く恥じているのです。

このことから、ウの選択肢が適切であることがわかります。

ア ×
イ ×

大六は自分が「武士道」の「根本」を

理解していなかったことに対して恥じています。

ア「勝てたはずだと悔やんでいる」、

イ「だまされた自分の愚かさを悔やんでいる」

という表現は適切ではありません。

エ ×

「唇を噛み、頭を垂れた」という表現から

「腹を立てた」という心情は読み取ることができません。

答え: ウ