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ノア式予習シリーズ学習法 6年国語 6年上第17回基本問題 問九解説

【問九】
 
江戸時代の武家社会に生きる武士としての
 
生き方の「根本」は、
 
86行目「武士には御奉公のほかに捨てるべき命はない」
 
ということです。
 
時代によって、また、その人が生きる社会環境によって
 
人間の「根本」にある価値観、価値基準は異なります。
 
「武士道」をまっとうしている又十郎と
 
「私情」にこだわる大六の価値観を対比して、
 
現代の社会にも通じるメッセージを読み取ります。
 
又十郎は、一時の感情や、「私情」に惑わされることなく
 
物事の本質を見極め大局的に考え行動に移します。
 
このような又十郎の生き方は、
 
イ「広い視野と展望の中で物事を考え、寛容な心」を持っています。
 
また、武士としての生き方の「根本」を貫くということは
 
命を大切にすることであるということを伝えています。
 
以上のことから、イ・エの選択肢が適切であることがわかります。
 
ア ×
 
「しっかりとした大人が若い者を正しく導く」とありますが、
 
この物語ではひとりひとりが生き方の
 
「根本」を見極めることの大切さを描いています。
 
ウ ×
 
「「私」よりも「公」を最優先に考えなければならない。」
 
とありますが、大切なのは「公」ではなく
 
物事を見極める「根本」、つまり、本質です。
 
オ ×
 
「生きて御奉公することが」とありますが、
 
現代の視点からとらえた時、この表現は適切ではないことがわかります。
 
 
答え: イ・エ