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ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 心情を表す情景描写

中学受験の国語における、物語文の読解では、
 
情景描写(周囲の景色などの描写)が意味する
 
登場人物の気持ちを正しく読み取らなくてはいけません。
 
また、気持ちを、情景描写に置き換えて表現している部分が
 
物語の中で重要な位置をしめることを覚えておきましょう。
 
このことを、5上第3回基本問題、問九を例に挙げて考えてみます。
 
傍線⑦に書かれている情景描写、かさに対しての比喩表現は、
 
幸枝と父の心情、そして、それまでけんかをしていたが、
 
幸枝が持って行ったかさをきっかけに仲直りできた様子が描かれています。
 
二人の心情をしっかりとらえ、選択肢をしぼり込みましょう。
 
また、問三と問四もヒントになっています。
 
つまり、親子で入る一本の黄色いかさは、
 
仲直りをした父と娘の絆の強さを表していますね。
 
しかがって、イ 父と娘を結ぶ絆の強さと確かさを暗示している。 
 
が正解になります。
 
68行目「かさは、これ一本きりよ。」とあることから、
 
ひとつのかさに寄り添い合いながら家へ帰る父と娘の姿がわかります。
 
仲直りした父と娘の絆の強さもここから読み取れるのです。