中学受験専門プロ個別指導塾ノア

ノア式予習シリーズ学習法 6年社会下 難関校対策 第9回 文章を読み解く問題⑵ 練習問題1 解説その2

続いて、空らんBです。 
 
「この憲法による、第1期の参議院議員のうち、その半数の者の任期は」 
 
と空らんの前にありますね。 
 
「参議院議員」、「任期」だけに目が行ってしまった受験生は 
 
「6」 
 
を入れて撃沈します。 
 
本文は読む必要はありませんが、問いの資料はよーく見てくださいね。 
 
「参議院議員のうち、『その半数の者の』任期は…」とありますね。
 
「参議院議員の半数」で何かありませんでしたか? 
 
はい、「3年ごとに議員の半数を改選する」、コレです。 
 
衆議院議員と参議院議員の任期について勉強すると、参議院議員の任期 
 
である6年の下にカッコがついて、 
 
「3年ごとに半数(を)改選」 
 
と書かれていませんか? 
 
書かれていますよね。 
 
これを見ると、 
 
「あれれ? 参議院議員の任期って3年しかないの?」 
 
と考えてしまいますよね? 
 
参議院議員の半数を3年ごとに選挙し直せるようにしたのが、 
 
日本国憲法第102条です。 
 
1947年に第1回参議院議員選挙が行われました。 
 
当時の定員は250名で、全当選者を125名ずつの2つに分け、 
 
一方の125名の任期は6年間のままで、もう一方の任期をこのときだけ 
 
「3年間」にしたのです。 
 
3年後の1950年に任期を3年間とされた125名の改選が行われ、 
 
これ以降、参議院議員の任期は全員6年間になりました。 
 
3年後の1953年に第3回参議院議員選挙が行われ、第1回の選挙で 
 
6年の任期となった125名が改選されました。 
 
矢印を2本使って考えるとわかりやすくなりますが、 
 
3年ごとに参議院議員の半数が選挙し直されていることになります。 
 
日本国憲法第102条は覚えておいて損はない条文です。