中学受験専門プロ個別指導塾ノア

5.3つめの障害 階段の飛び越し

あなたが子どもだったとします。
 
まだ、自転車に乗れる前、三輪車の乗り方を習い終えたばかりのころ、誰かに自動車の鍵を
 
渡されたとします。
 
「家まで運転してください」と頼まれたらどうなるでしょう。
 
たとえ、ドアを開け、車の座席に座り、エンジンをかけるところまでわかったとしても、あ
 
なたの頭の中はとても混乱するでしょう。
 
三輪車の乗り方を覚えたばかりで、車を運転しようとするのは、まっすぐな崖の真下から頂
 
上にたどり着くようなものです。
 
もし、まっすぐな崖を登らなければならない時は階段のようなステップが必要になります。
 
そこから一歩ずつ登っていくのが最良の方法です。
 
何かについて学ぶのは、階段を作り、一度に一歩ずつ確実に踏むように勉強していかなけれ
 
ばなりません。
 
それが必ず頂上にたどりつくようになっているのです。
 
一歩ずつ階段をふんでいても、勉強を続けていくにつれ、その一歩一歩が前の一歩よりも少
 
しずつ高度なものになっていきます。
 
あなたが、その頂上に向かって、一歩一歩ステップを登ろうとしている時、次のステップが
 
登れなくなってしまったら、どうすると思いますか。
 
おそらく、ステップを抜かしてしまうと思います。そんな時は必ず後ろを振り返って、抜か
 
したステップを見つけ、そこに戻りましょう。
 
そうすれば、次のステップが簡単に登れるようになります。
 
勉強している時に、もしステップを抜かしたり、あるいはステップのひとつを学びきってい
 
ないのであれば、あなたは階段を飛び越してしまった事になります。
 
そしてあなたは、頭が混乱してしまうでしょう。
 
階段の飛び越しも勉強の障害のひとつなのです。
 
今のステップでもし、混乱しているのであれば、それは、その前のステップを踏まなかった
 
からであって、今のところが難しかったというわけではないのです。
 
この障害を乗り越える一番の方法は、あなたが混乱し始めたステップの前のステップに戻
 
り、そこを完全に理解するまで、じっくりとやり直す事です。
 
この3つの障害を乗り越えることで、勉強は楽しくなり、長く続ける事ができるようになり
 
ます。