模試と受験本番は全く違う
何故、模試では大量の問題が出題されるのでしょうか。
その一番の理由は、様々な学校の入試に対応しなくてはいけないという模試の性質上、で
きるだけ多くの分野から出題しなければならないというのがあります。
また、一万人以上という多くの受験生に点数による順位をつけなければならないのですが、
問題の量を多くしたほうが差をつけやすいというのもあります。
さらに、採点の都合上、記述式の問題が少ないというのも大手塾で主催される模試の特徴
のひとつです。
その結果、大手塾の模試は、どの中学の入試とも違う内容になってしまうのです。
つまり、実際に受験する中学の出題傾向とは全く異なります。
ですから、模試の結果で判定された合否の可能性はあくまでも目安だということを覚えて
おいて下さい。
なので、そこで一喜一憂する必要は全くありません。
もし、結果が悪かったとして、ここで「次の模試では絶対に偏差値をあげるぞ」とモチベ
ーションを高くできるならいいのですが、「この程度の勉強で大丈夫だ」と安心してしま
う、また、「もう勉強はしたくない。第一志望はあきらめよう」などと弱気になってしま
えば、模試を受けることが逆効果になってしまいます。
あくまでも、模試の内容は志望校の出題傾向とは異なり、この結果がそのまま受験に反映
するわけではないという事を忘れないで下さい。