なぜ模試のたびに成績が変わるのか
「成績が模試のたびに変わる」これは決しておかしな事ではなく、中学受験を志す生徒の多
くが経験している事です。
例えば50台の偏差値が60を超えたと思っていたら、次はなんと40台に低迷してしまう。
そのたびに一喜一憂してしまう親御さんも少なくないでしょう。
特に6年生の夏休みまでは偏差値というものはめまぐるしく変わるものなのです。
それが落ち着いてくるのは秋以降になります。
しかし、まわりの受験生が安定したとしても、まだ成績のアップダウンが激しいお子さんも
確かにいます。
なぜ、成績のアップダウンが激しいのか?
その答えは簡単です。
まだ、実力が定着していないからです。
すでに習った単元であっても、完全に身についているわけではありません。
1か月前であれば簡単に解けた問題が、今はしっかりと定着していないという事や、解答を
見れば、すぐに理解できるのに、問題の形で提示されると適切な答えがすぐにでてこないと
いう事もあります。
もちろん、模試には、まだ習ってない範囲が出題される可能性もあります。
なので、たまたま得意な分野が出題されれば、いい点が取れるし、不得意な分野や、まだ
習ってない範囲が出題されれば、点が取れないというようになってしまいます。
すなわち、学力が発展途上にあるときは、こうした不安定さがついてまわる事を覚悟しなけ
ればなりません。
もちろん、まだ習っていない範囲や知識が定着していない部分は、しっかりと勉強し、定着
させ、入試本番の試験当日までに身につければいいのです。