論理的思考力にこだわる
国語の解答は、入試問題の中にあると言われています。
ところが、多くの受験生は、自分の価値観の中の思い込みや、思いつきで解答するので、
正解にならないケースがあります。
要するに、自分勝手な感想や作文を書いても、それらはほとんど得点になりません。
記述式の設問の多くが、「本文中から30字以内で抜き出しなさい」、あるいは、「本文中の
言葉を使って50字以内でまとめなさい」といったものです。
本文の内容に沿った解答を書かなくてはならないのです。
国語に苦手意識が強い受験生は、正解と解説を読んでも理解できない部分が多いと思いま
す。
しかし、解説を何度も読み返し、何故その正解が導かれるのか理解しなければ、得点には結
びつきません。
塾の授業でも、大切なのは、答えを知る事ではなく、正解に至るための道筋を学ぶ事です。
すなわち、答えを導き出す論理的思考力を身につけなくてはなりません。
国語という科目は、独学で一番勉強しにくい科目です。
論理的に正解を導き出す、この一点に集中することが大切です。
本文を精読し、設問ごとの答えをきちんとノートに書き出す。
そして、その後に、間違った部分に関して解説を読み、理解しなくてはなりません。
答えが合っていても、その導き出した考えが違う場合は正しい理由を理解しなくてはなりま
せん。
接続詞や、指示語の解答の場合、「なんとなくこれじゃないか」という理由で書いたら当
たっていたというパターンがよくあります。
なんとなくではなく、その答えの根拠をしっかり理解しなくては本番で勝つことはできな
いでしょう。
また、正解出来なかった場合は、丁寧に解説を読みましょう。
また、塾の先生に遠慮なく質問しましょう。
この論理的に答えを導き出す過程が何より重要なのです。