国語読解の基本
- 2014年11月14日
- 中学受験関連|第一志望絶対合格ブログ
中学受験に出題される問題文のジャンルは、説明文、物語文、随筆文の三つです。
これらの他に詩が出題される場合もありますが、詩が出題される学校は限られてい
ますし、それまでの過去問の傾向を無視して、いきなり今年から出題されるという
ことは、まずありえないと考えて下さい。
つまり、それぞれの志望校の過去問の傾向に合わせて、この三つのジャンルの
読み方の違いをしっかりと把握して下さい。
国語が苦手な受験生は、ほとんどの場合、長文に対して苦手意識を持っているので
どのジャンルの文章も、なんとなく傍線の前後だけを読むだけで終わってしまう…
なんていうことも多いと思います。
それぞれのジャンルの読み方の違いをしっかりと把握し、解答につながるポイントを
押さえることが、成績アップの近道です。
説明文はその名前の通り、一つの事柄について、詳しく説明している文章です。
つまり、筆者の主張はひとつであり、最初から最後まで主張は一貫しています。
どの部分が設問に対して、抑えるべきポイントなのか、各段落の内容をしっかりと
踏まえ、指示語、接続語、文章をたどることがなにより重要になります。
また、「つまり」の後にそれまでの内容が的確に言い換えられていることや、
「しかし」の後に、筆者の伝えたい内容が書かれているなど、それぞれの
接続語の用法をしっかり理解することも必要不可欠です。
これに対し、物語文のポイントは登場人物の心情の変化にあります。
つまり、最初の段落と最後の段落では、主人公の気持ちの持ち方が全く違います。
これが説明文との大きな違いでもあります。
心情の変化は会話文、それに伴う情景描写からしっかりと捉えましょう。
また、随筆文は作者の日常の体験に基づいた感想や考えが記されているものです。
体験と感想、考えを分けて考え、筆者が伝えたいテーマを読み取ることが、
なにより重要になります。